Lifetime Love(20)
「はああ??? 高宮と加瀬が!?」南は真緒からナニゲにその話を聞いてしまい、驚いた。「え、知らなかったの?」真緒は思わず口を押さえた。「って、いつ?」「さっき高宮さんがお父さんのところに話に来て。 年明けたら加瀬ちゃんと挨拶に来る、って・・」「ちょっとぉ〜〜。 なに? あたし、ひとっことも聞いてへんで〜?」南は大いに不満そうだった。「仕事始まったら言うつもりだったんじゃない?」「え〜〜? それにしても〜。 なに? なんかのサプライズしたいとか?」「なんかね。 高宮さんのご両親を説得するの大変だったみたいよ。 そっちに頭がいっちゃったんじゃない?」真緒はさりげなく高宮を庇った。「う〜〜〜ん、」南は腕組みをして大いに考えた。「みんなにはそのカウントダウンパーテイーの時に言おう。 みんな集まるしちょうどいいから。」高宮は夏希に電話をした。「あ・・ウン。 なんか・・照れるなあ・・」「あと。 指輪も買いに行こう、」「え、指輪?」「前に誕生日にあげたあの指輪。 事故ったとき潰れちゃっただろ? それも直してもらって、婚約指輪も買いに行こう。」婚約指輪エンゲージリング普通の女の子は少女時代から憧れるその代物も。夏希は今まで生きてきてそれについて妄想したりすることはほとんどなかった。「・・婚約、指輪・・」「もっとキチンとしたの。 買ってあげたいから、」「この前の直してはめるから。 それでいいよ、」「あんなの・・安物だよ、」「安くなんかないよ。 けっこう石も大きいし・・前に、店の人がいいものだって言ってたし。 そんなの贅沢だよ、」もっと喜んでくれると思ったのに高宮は気が抜けた。「普通は。 ダイヤの指輪とかを贈るんだよ?」「ダイヤ? そんなのもらっちゃったら落とすんじゃないかって心配・・」むしろいらないのか?というような反応に「もちょっと乗り気になってくれよ〜〜、」思わずボヤいた。「え、乗り気・・だけど。 あたしは隆ちゃんが一番最初に買ってくれたあの指輪を大事にしたいの。 あれもらってから今日までずうっとずうっと変わらない気持ちで・・ううん。 もっともっと隆ちゃんのこと、好きになったし。」この子は男心をくすぐるツボを心得ているんだろうか・・。たまにそう思うほど、心をぎゅっと掴まれる。「それより。 引越し先決めないとだし。 あたしも一緒に行くから。」夏希は軽くそう言って話題を変えてしまった。「・・うん、」自分がお金に不自由しない生活をずっとしてきてそれを鼻に掛けるつもりは全くないけど彼女と接していると自分にとって普通なことがとても贅沢なことだったり。改めて気づかされることが多い。あの指輪を大事にしたい、と言ってくれた彼女が心の底からかわいくて。もっともっと大切にしたい、と思える。大晦日。南の家でのパーテイーの前に高宮と夏希はレストランで住宅情報誌を読み漁っていた。「場所はな〜。 今のところでいいんだけどな〜。 とりあえず賃貸で。」「みんな高いね〜〜。」夏希はため息をついた。「まあね〜。 思い切って分譲を買うってテもあるんだけど。 何年か後には、自分の家、建てたいし。」高宮が頬杖をついて雑誌を読みながら言うと、「え! 家?」夏希は驚いた。「ウン。 マンションじゃね〜。 いくら買ってもあんま後々価値ないってゆーか。」家買うのも服を買ったりするのと同じトーンで言うなァ・・・夏希はつくづく思ってしまった。金銭感覚に多少のズレはありますが、もう二人の気持ちはズレることはありません(‐^▽^‐) お気に召しましたらポチっ! お願いします!