韓国では2009年1〜3月期より3期連続
韓国では2009年1〜3月期より3期連続で前期比プラス成長となったことが示すように、2008年秋口以降の景気の急速な悪化から比較的短期間で立ち直った。また、2009年3月上旬に1ドル=1,600ウォン近くまで急落したウォンは、ファンダメンタルズの改善に伴い安定を取り戻し、最近では1,100ウォン台で推移している。景気の回復を踏まえて、韓国政府をはじめ民間機関や国際機関などが2009年の成長率見通しを相次いで上方修正している。 先行きに関してやや楽観的な見方が広がっているのは明るい材料であるが、最近の回復は内外の景気対策に支えられたものであるため、今後の下振れリスクを警戒する声も存在する。本稿の目的は、韓国経済の現状を分析するとともに、景気回復下に潜むリスク要因を明らかにすることである。1.で、最近の経済動向を概観する。2.で景気回復のなかで浮上してきた問題点や今後のリスク要因を明らかにする。3.では、政策の重点が今後中長期的な課題にシフトすることを指摘する。