今年はどうだ 前編
“年に数走”という、外国調教馬が出てくる国際レースの1つ、安田記念。 JRAは英語サイトをかなり充実させてきており、外国に向けた情報発信にかなり熱心。G1レースに向けた関係者コメント、レース展望、輸送状況等々、そういう詳細まで逐一記事にしてアップしている。レース動画もある。 ところで、日本語サイトにはない情報もアップされているため、英語に抵抗のない人は参照にしてみても面白いかも知れない。スポーツ新聞のように「○○究極の仕上げ」「○○異次元の走り」といった異常に主観的で、「史上最高メンバー」などと煽りまくりで、どの馬も自信たっぷりに仕上がっているといった感じで書かれているわけではないから、JRAのHPの方が面白いかもも知れない。 こういうのを見ていると、やはりJRAは国際化したがっているのだと思う。日本の競馬はそういう方向に確実に向かっている。いわゆるソフトランディング(いきなりやると反動が大きいから、大出血を伴わない形で改革を実行している)を狙っているわけだ。 だから、いつになるかは分からないけど、外国人馬主、外国調教馬の移籍という日本以外の国では常識となっていることも、必ずや実現するであろうと私個人は考える。 JRAは馬券を一方通行で海外販売しているとはいえ、でなければ、ここまでご丁寧に情報を発信している意味がないと思われるからだ。日本人はほとんど見ないから分からないだろうし、私も日本にいたときは見たことがなかった英語サイトなのであった。 ところで、恒例の香港遠征馬は、チャンピオンズマイルから3頭が出走。サイトウイナー、ビューティーフラッシュ、そしてフェローシップの3頭。マイルだから豪州産かと思いきや、3頭ともNZ産であった。 国際レーティングはフェローシップが118と出走馬中トップ、続いてサイトウイナーの117、ビューティーフラッシュが116、日本馬はファリダットの115がトップ、あとはチラホラ。もっとも、1マイル1分31秒台の馬場では、香港で記録したレーティングはあまり当てにならないとは思う。 JRAが対外発信している記事を、どれ、AHOO!翻訳(私の適当翻訳)してみるとしよう。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜5月26日付 「安田記念を狙う香港からの刺客、日本に到着」より 5月25日、6月6日に行われる安田記念に参戦する香港馬3頭が、沙田から10時間の旅を終え、検疫施設に無事到着した。 午前6時10分、東京の東60キロに位置する成田空港に到着、9時21分に検疫施設である千葉の白井競馬学校に到着した。3頭は来週早々にも東京競馬場の国際厩舎へと移動する。 「東京へは2度目の輸送となりますが、輸送前後で変化は見られません。競馬学校において速い調教を2度行いますが、後は調教師の指示待ちです」と、サイトウイナーの調教助手は語る。 昨年、チャンピオンズマイルの覇者としてのぞんだ安田記念であるが、ウオッカから4馬身差の6着に破れた。それ以降の10走は勝ち星からは遠ざかっており、昨年11月のキャセイパシフィック国際マイルトライアル(HKG2)で2着の実績があるのみ。前走4月25日のチャンピオンズマイルでは、勝ち馬のエイブルワンから2馬身半差の4着と破れている。 ゴーランを父に持つビューティーフラッシュも同様に調子を持続している。前走チャンピオンズマイルでは、勝ち馬から1馬身半差の3着。今年5走し、1月の香港クラシックマイル(HKG1)では優勝、その後2度3着に入っている。クラシックマイルは唯一のマイル実績であるが、その他の勝ち星は5勝が1400メートル、1勝が1200メートルである。 8歳馬と出走予定馬中最高齢ながら、フェローシップはまさに絶好調だ。競馬学校では速い調教を行わず、仕上げは東京競馬場への移動後に行う予定である。3頭中、今年最も勢いがあるのはフェローシップであり、今期3走目となった前走のチャンピオンズマイルも勝ち馬に4分の3馬身差まで詰め寄っている。 1月のスチュワードカップ(HKG1)で優勝、続く1400メートルのクイーンジュビリーカップ(HKG1)では2着となった。昨年の香港国際マイル(G1)では3着となっている。 フェローシップはNZからの移籍馬であるが、NZにおける3戦中2勝は左回りコースであげている。サイトウイナーは昨年左回りを経験、ビューティーフラッシュは未経験である。 安田記念の賞金総額は2億1100万円、1着賞金は1億円である。〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 沙田から千葉まで10時間。浦河〜栗東より近い。