キルギスのインターネットカフェに潜入した
いま、中央アジアのキルギスで起きている騒乱が日本でも報じられている。この国については連載でもウズベキスタンとともに中央アジアのIT事情とともに取り上げたことがある。それぞれの国で、一般の人たちの家を訪問したが、彼らは輸入したVAIOノートPCなど高価なノートPCを所有しているものの、インターネットに接続しないで使うのみだった。【拡大写真やキルギスにあるインターネットカフェの紹介写真】 とはいえ、どちらの国にもインターネットカフェが存在し、PCを所有できない若者たちで活気があった。キルギスの騒乱の中でインターネットカフェはどんな影響を及ぼしたのだろうか。すでに、外務省からキルギスに対して首都のビシュケク市に「渡航の是非を検討してください。」、南部の地域では「渡航の延期をお勧めします。」が発出されており、一般人は入国すら困難な状況にあるため、推測することしかできない。そこで、ここでは参考情報として、普段報じられることがほとんどない、筆者が同国を取材したときに知った「一般庶民のインターネット事情」を紹介したい。●1時間50〜100円が相場のインターネットカフェ キルギスのインターネットカフェは、専業の店舗ではなく、公衆IP電話やPCショップ、ビデオのレンタルショップも兼ねているのが一般的だ。この辺りの事情は「仕事をいくつも掛け持たないと生きていけない」という庶民の収入事情が大きく影響しているという。 一方でウズベキスタンのインターネットカフェは、専業の店舗がほとんどだ。これは、ウズベキスタン国民の収入がキルギス国民より多く家計に余裕があるから、というわけではない。ウズベキスタンにはIP電話がないことに起因する。ちなみに、ウズベキスタンとキルギスでは、固定電話にしろ携帯電話にしろ、国際電話はべらぼうに高い(ただし、CIS=独立国家共同体に所属する国家間は国内電話よりわずかに高い料金で通話できる)。そのため、国外への出稼ぎが当たり前の両国で、国外にいる家族や知人との連絡手段は、出稼ぎ先からかかってくる電話を待つ以外、実質的にない。 ウズベキスタンもキルギスも大きな街にしかインターネットカフェはないが、(兼業であるとしても)その数はキルギスが圧倒的に多い。ウズベキスタンの人に聞いても、インターネットカフェは「5年前より確実に減っている」という。筆者が滞在中に取材した期...